・シングルマザーはどのくらいいるのか(図表18)
近年、離婚率の上昇につれ、シングルマザーの割合が増加してきている。それでは、実際には、シングルマザーが女性全体に占める割合は、どの程度なのだろうか。生活者1万人アンケートによれば、シングルマザーが女性全体に占める割合は、年代を通じて5%前後である。つまり、20人に1人の女性が、子供を抱えて単身でがんばっていることになる。
・キレる17歳(図表19)
最近、17歳の犯罪が話題になることが多い。殺人、バスジャック事件、爆弾テロなど、17歳が犯した大きな犯罪は、ここ1〜2年で発生している。統計上でも17歳が犯罪を犯している割合が高いというデータもある。現在の生活に対する不満度を年齢別にみると、わずかな差ではあるが17歳が最も高くなっている。特に、15歳や18歳と比べると、17歳という年齢が現在の生活に不満を持っている割合は5ポイント程度以上高く、明らかな差があると言える。
・ジコ虫(ジコチュー)は若い男性とおばさん(図表20)
人に迷惑をかけても自分さえよければそれでかまわない。そんな自己中心的な人は「ジコ虫(ジコチュー)」と呼ばれているが、誰がジコ虫なのであろうか。「電車・バスなどで高齢者に席をゆずらない」、「空き缶、吸殻のポイ捨て」の2項目について、性・年齢別に、「社会通念上、大目に見られる行為」であると答えた割合を見ると、どちらの行為に対しても、10代・20代の男性若者で顕著に高い。女性でも10代で高い傾向が見られるが、おもしろいのは40代以上の中高齢の女性で再び上昇していることである。ジコ虫は、イメージどおりに、若者とおばさんに多いのかもしれない。
・デジタルデバイド(図表21)
パソコンやインターネットを利用できる人と、利用できない人で、生活の程度などに格差が出てしまうことがあり、このことは「デジタルデバイド」と呼ばれている。今回の生活者1万人アンケート調査をもとに、パソコンを利用している人と、パソコンを利用していない人の年収を比較した結果をみると、明らかにデジタルデバイドは存在している。すべての年代において、パソコンを利用できる人の方が、大幅に収入が多くなっており、その格差は、年代が高くなるほど大きくなっている。
・パラサイト・シングルの消費価値観(図表22)
パラサイト・シングルとは、20〜30代ぐらいの年齢で、社会人になりながらも親と同居している(親に寄生(=パラサイト)している)独身者のことを指す。パラサイト・シングルの割合は、20代男性で81.8%、30代男性で78.5%、20代女性で88.0%、30代女性で65.1%となっている。30代女性を除き8割程度という非常に高い割合となっている。
これらのパラサイト・シングルの消費価値観をみると、ブランド志向、デザイン重視志向、有名メーカー志向、流行志向などが高くなっており、自分で自由に使えるお金の多さが反映されていると言える。このように、パラサイト・シングルの消費価値観は、親と同居していることによる可処分所得の多さを反映し、経済性を考慮しない自由な消費を行うことが特徴である。
・20代女性に普及するリラクゼーション(図表23)
日本人の余暇の過ごし方として「リラクゼーション」も注目されている。サウナ、マッサージ、エステなどがあげられる。近年は、クイックマッサージ、フットマッサージ、アロマテラピーなど、リラクゼーションに関連した新しい産業が拡大しつつある。
現在、余暇をリラクゼーションのために利用している層としては、20代女性があげられ、ここ1年間でエステをしたことがある割合は11.2%、マッサージを受けたことがある割合は11.0%である。20代のOLの場合、普段、仕事にがんばった自分に対するご褒美として、エステやマッサージを受けると考えている人も多く、余暇時間を上手にリラクゼーションのために使っている。また、この20代女性におけるサウナの利用率は14.6%となっており、男性の平均的な利用率と同レベルであり、サウナと言うと男性的なイメージがあるが、女性の20代も同程度の利用をしている。
・子供の年齢と東京ディズニーランド(図表24)
大阪にユニバーサルスタジオジャパンが開業し、9月には東京ディズニーシーが開業するなど、最近、話題になることが多いテーマパークではあるが、東京ディズニーランドの訪問者の特徴についてみると、関東周辺地域からの訪問が中心であり、関東在住で子供がいる核家族世帯の場合、22.5%の割合でここ1年間で東京ディズニーランドを訪れている。
これらの世帯のうち、子供の年齢と来場率との関係をみると、子供の年齢が0歳や1歳の場合、子供が小さすぎるために来場率は低い。2歳ぐらいになると来場率は5割程度と急激に高まり、子供と一緒に東京ディズニーランドで楽しむことが当たり前となる。東京ディズニーランドが家族で楽しめる場所となるかどうかは、子供の年齢と大きな関係があると言える。
また、男の子だけしかいない場合の訪問率は35%、女の子もいる世帯の場合は42%となっており、年齢だけではなく、子供の性別にも訪問の影響を受ける。
