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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

WiMAX Worldwide Interoperability for Microwave Access

無線LANよりも電波の到達範囲が広い高速無線アクセス規格のこと。一般に、固定無線アクセス(FWA)のためにつくられた規格を指す。

 WiMAXには、IEEE802.16−2004規格とIEEE802.16e(以下、モバイルWiMAX)規格の2種類があります。近年話題にあがっているのが、特定の周波数帯が割り当てられたモバイルWiMAXです。モバイルWiMAXは、外出先での移動通信用途が主に考えられていますが、デジタルデバイド対策としての固定通信用途も想定されています。

ブロードバンド環境の持ち出し
 インターネットを外出先で利用する場合、PHSのデータ通信カードや無線LAN規格を活用した公衆無線LANサービスを利用することが現在主流となっています。しかし、高速移動中は途切れる、通信速度が遅い、利用できる場所がカフェ、ホテル、駅、空港などに限られるといった問題があり、利用者の拡大につながっていないのが実情です。
 しかし、モバイルWiMAXを利用したサービスが開始されれば、利用エリアを意識せずに、接続している基地局を切り替えながら、高速移動中でも連続して通信することが可能になります。さらに、このサービスは、ADSLサービスと同等の速度・価格で提供される予定です。対応するノートPCなどの端末も、問題なく普及すると予測されています。そのため、今まで以上に外出先でのワイヤレス・ブロードバンドユーザーが増えていくことでしょう。

新たなサービスの創出
 総務省は、2007年12月に2.5GHz帯周波数免許を、KDDIを中心に設立された「ワイヤレスブロードバンド企画」に付与しました。そのため、2009年夏ごろから、同社によるモバイルWiMAXを利用した商用サービスが、首都圏を中心に開始される予定です。さらに、モバイルWiMAXを利用してサービスを提供したい会社は、同社から回線を卸してもらい、MVNOとしてサービスを提供することも可能になります。
 当面は、ノートPCを外出先で利用するようなデータ通信が想定されますが、利用エリアが拡大されれば、電子ブック、カーナビゲーション、携帯型ゲーム機、ポータブルオーディオ、デジタルサイネージ(街頭広告)などが対応する可能性もあり、新たな市場が創出されることが期待されます。(山口毅)


(書籍発行:2008年4月)
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