VE/VA Value Engineering/Value Analysis
顧客の満足を得るために、求められる機能とかかるコストを適切に管理し、価値の向上を達成する取り組み。
VE(Value Engineering)とは、最低のライフサイクルコストで必要な機能を達成するために、製品やサービスの機能的研究をする組織的努力です。1940年代半ばにGE社で開発されたVA(Value Analysis)を、米国国防省がVEと名づけて導入したとされています。
きっかけは機能の見つめなおし
第二次大戦後、GE社内で不燃材として社内規則で定められていたアスベストが必要になったものの、品薄で入手できずにいた際、ある業者から難燃性の代替材料の提案を受けました。この提案を検討すると、機能的条件を満たし、かつ価格が安いことが判明しました。この件が副社長に伝わり、同様の事例が他にもあるだろうということで、GE全社に広がる活動となったのです。
当初はこのように購買部門が対象であったVEですが、その有用性から製品全体のコスト削減へと広がり、現在では管理業務や間接業務にも適用され、企業の利益改善に効果を発揮しています。
VE実現に向けた基本姿勢
VEで扱う価値(Value)とは、「機能÷コスト」で表されます。これにより、価値向上のためには、(1)同じ機能をより安いコストで実現する、(2)同じコストでより高い機能を実現する、(3)より安いコストでより高い機能を実現する、(4)コスト増加分以上に高い機能を実現するという方策があることがわかります。単なるコスト削減とVEは異なるのです。
VEは次の手順で進められます。まず、「機能定義」として、VE対象物が何か、その働き(機能)は何かを定義します。次に、「機能評価」として、機能実現のためにかかるコスト、機能が提供する価値を評価します。そして、「代替案作成」として、他に同じ機能を実現するものはないか、そのコストはどれくらいか、必要な機能を果たすかを確認します。
VEは顧客の満足を得るために価値の向上を達成する取り組みです。その実現には、様々な専門的知識を持つメンバーが一丸となって、顧客視点から、技術的な裏づけのある革新的なアイデアを出しつつ、活動を継続していくことが必須となります。(西村祐介)
(書籍発行:2008年4月) |