NRI 未来創発
 
野村総合研究所
TOP サイトマップ English
 
経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

ユビキタス・ネットワーク Ubiquitous Network

ブロードバンドやモバイル通信など、常時接続環境を利用することで、「いつでも」「どこでも」を実現するネットワーク。

 ユビキタスとは、ラテン語で、「いつでも」「どこでも」あるいは「あまねく存在する(遍在)」と訳します。情報技術を活用することで、ネットワーク環境を提供するものがユビキタス・ネットワークです。

円滑な情報通信環境の実現
 ユビキタス・ネットワークの実現で、制約を受けず、自由に、ストレスなく、安心して情報通信ネットワークや通信サービスを利用できます。ユビキタス・ネットワークの状況下では、従来のパソコンをベースにしたインターネット接続のみならず、携帯電話などを利用し場所を気にせず、どこでも接続を可能にします。さらに動画を含めたコミュニケーションやコンテンツが利用できます。
 最近では、IPv6(インターネット・プロトコル・バージョン6)と呼ばれる次世代インターネット技術を活用し、ネットワークに接続する端末や対象の数をほぼ無限に拡大できます。これにより、人間のみならず物や部品、動物などを含めたあらゆるものが常時ネットワーク環境下に置かれるため、従来不可能であった類の監視や追跡までが可能です。例えば、離れて暮らす老親が無事かどうかを遠隔地から確認するサービスや、車のメンテナンス時期や盗難を管理するサービスが実現されます。

企業経営に及ぼす影響
 企業経営にも、ユビキタス・ネットワークは、知識・知恵のナレッジ・マネジメントに対して、大きな影響を与えます。情報依存度が高い今日の企業経営では、ユビキタス・ネットワークから様々な局面で影響を受けるからです。マーケティング・リサーチを例に取り上げてみると、自社の商品を使用した後の感想を、携帯電話から送信してもらいネットワークを通じて自社のパソコンに取り込み解析することで、即座に購入後の満足度を明らかにすることができます。このように、ユビキタス・ネットワークを利用すれば、ユーザーを抱えている企業は、顧客情報をどこからでも把握することができます。
 今後、様々な局面でユビキタス・ネットワークを活かし、市場の変化と機会をとらえられるかが、ビジネスにおける成功のカギを握ることになります。(岩下仁)


(書籍発行:2008年4月)
page top