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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

TPS/JIT/カンバン方式/リーン生産方式
Toyota Production System/Just In Time Production/Kanban System/Lean Manufacturing Process

トヨタ自動車の生産ノウハウを起源とする製品生産手法。効率的な手法として、業界や国を超えて認知が進んでいる。

 4つの用語は、いずれもトヨタ自動車における生産手法を起源とするものであり、混同されることも多いですが、それぞれ意味は異なります。

TPS(トヨタ生産方式)
 TPSとは、特定の方法論ではなくトヨタにおける「ものの見方・考え方」を指します。
 TPSの基本思想は「徹底した無駄の排除」であり、すべての社員が常に無駄を意識し、改善を続けるという、トヨタの漸進的なイノベーションの礎となっています。

JIT(ジャスト・イン・タイム生産)
 JITは、トヨタ生産方式における生産システムの1つで、「つくりすぎの無駄」を省くため、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」調達、生産、供給することを基本コンセプトとした生産システムです。
 JITは、小ロット・多頻度の部材調達や後工程が前工程から必要なものを引き取る「後工程引き取り方式」等の様々な手法によって実現されています。

カンバン方式
 カンバン方式は、JIT実現のための生産管理手法です。カンバンとは、部品名、数量等を書いた札であり、これを工程間で回すことによって生産を管理します。カンバンは、後工程から前工程への部品運搬指示用の「引き取りカンバン」と、生産指示用の「生産指示カンバン」に大別されます。部品を使用するごとにこれらのカンバンを回すことで、後工程は必要な部品を必要なときに必要なだけ引き取り、前工程は引き取られた量だけ生産補充することが可能になり、つくりすぎを防止し、JITを実現しています。

リーン生産方式
 リーン生産方式は、1980年代にMITのジェームズ・P・ウォマック教授らが提唱した、トヨタ自動車に代表される「多品種大量生産」志向の生産方式の総称です。
 リーン(lean)とは「贅肉のない」という意味で、1980代「少品種大量生産」の行き詰まりにより不況にあえいでいた米国企業に対して、無駄を排除し効率的な生産を実現することで消費者の多様な嗜好に対応する、新しい生産方式として提唱されました。(西村聡司)


(書籍発行:2008年4月)
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