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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

社債/転換社債 Corporate Bond/Convertible Bond

株式会社の資金調達手段の1つ。銀行借入れよりも有利な場合もあるが、そのためには高い信用力が必要。

 株式会社が発行する債券のことです。社債発行と銀行借入れを比較した場合、発行体から見た社債発行のメリットとしては、(1)銀行借入れに比べると長期・固定の資金が調達できる、(2)信用力が高い発行体にとっては、銀行借入れよりも低コストの借入れができる、などがあげられます。
 なお新会社法によって、(1)応募総額が社債の総額に達しない場合にも、その総額の限りで社債を有効に成立させる打切発行、(2)合名会社、合資会社、合同会社での発行、(3)社債の発行について取締役会ではなく、取締役の決定で発行することがそれぞれ可能になりました。

転換社債は株式と社債の間の存在
 転換社債は、転換請求期間内であれば、株式に転換できる権利が付与されたものです。投資家は会社の株価が値上がりした場合には、株式に転換して売却すれば利益が得られますが、株価が値下がりした場合には、社債のまま保有していれば利付債券として、定期的に利子を受け取ることができ、償還日には額面金額を受け取ることができます。逆に発行側は、普通社債に比べ、利子負担を低く抑えることができます。

「格付け」がより重要に
 従来、日本では適債基準が存在し、公募形式で社債を発行できるのは一定以上の信用力のある企業に限られ、公募社債を発行できるような大企業に対しては、仮に経営難に陥ってもメインバンクから支援が行われたため、公募社債のデフォルト(元利金の支払い不能)は発生しませんでした。しかし1996年に適債基準が撤廃され、メインバンクの体力も低下したことから、97年のヤオハン以降、日本でも公募社債のデフォルトが現実のものとなりました。
 したがって、社債の償還可能性を表す「格付け」の変化に対する投資家の反応は敏感になっています。社債を発行する企業にとっては財務体質を健全化し、投資適格(一般的にBBB格以上)を維持することが重要になっています。(金子貴昭)


社債の例
社債の例
社債はその内容によって上記のように分類されるが、排反の関係ではない。


(書籍発行:2008年4月)
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