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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

ストレス・マネジメント Stress Management

職場のストレスの発生原因を把握し、それに対する従業員の反応を軽減するよう、企業がコントロールすること。

 ストレスは、「ストレスの原因」と「ストレス反応」を表す概念です。例えば、「仕事を失敗して落ち込む」状態は、仕事の失敗が「原因」で、落ち込むことが「反応」に分けられます。

対処行動に着目したマネジメント
 同じ原因に直面しても、人によってストレス反応には差が生じます。ストレス反応を決める要因には、(1)本人がストレスの原因をどの程度負担と捉えるかという認知的評価、(2)ストレスの原因に対してどのように反応するかという対処的行動があります。ストレス反応を乗り越えるためには、この対処行動に注目することが重要です。
 ストレス・マネジメントは、従業員のストレスの発生原因を把握し、それが強いストレスにつながらないようにコントロールすることです。そのためには、本人の対処行動を支援することが有効です。こうした社内外の人々や家族などからの支援のことをソーシャルサポートと呼びます。また、心の病は、ストレスがあるレベルを超えたときに発生すると考えられていることから、予防の観点からもストレス・マネジメントは有効です。

職場ストレス対応策としてのEAP
 ここ数年、日本では成果主義の導入、人員整理、M&Aなどで職場環境が激変し、従業員にかかるプレッシャーが増しています。こうした中で、従業員のストレスを軽減し、本来の実力を十分に発揮できるように企業が支援することは、企業活動の上で重要になっています。
 そこで、従業員のストレスにつながる問題を見つけ、解決への支援を行うことを目的としたEAP(従業員支援プログラム)が注目されています。米国フォーチュン誌が選んだ500社のうち約95%がEAPサービスを受けているとされ、日本でもEAPに対するニーズが高まっています。
 EAPでは、定期的に産業カウンセリングや産業医が従業員の相談を受けたり、実態調査などを通じて、ストレス発生の予防・対策を行います。
 従業員のストレス対策について、企業は事後対応だけでなく、事前予防的に管理していくことが求められています。(平井純一)


(書籍発行:2008年4月)
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