SNS Social Network Service
ウェブ上に友人関係、仕事関係などの社会的なネットワーク環境を構築・提供してくれているサービスの総称。
SNSとは、ウェブ上に友人関係、仕事関係などの社会的なネットワーク環境を構築・提供してくれているサービスの総称です。SNSの多くは無料で利用可能です。最近では、トラックバックやアフィリエイト機能を持つSNSもあり、ブログとSNSの境目はなくなりつつあります。
急拡大を続けるSNS
日本でSNSが注目され始めたのは、2005年半ば、ミクシィが急成長したときです。ミクシィは、2008年2月現在、日本で最大のSNS事業者で、登録者数は1200万人を超えていますが、2007年後半の6カ月では、登録者数の増加は100万人強でした。成長速度は緩やかに減少しつつあります。
一方、2007年より急成長してきたSNSがあります。それは、携帯電話に特化したDeNAが提供するモバゲータウンというサイトです。このサイトは、登録者数が2007年の1年間で600万登録も増加し、同年12月で856万登録となりました。携帯電話に特化したSNSで、これほどの規模のサービスは、世界でも類を見ません。野村総合研究所では、SNSの登録者数は2010年には4500万登録を超えると予測しています。
ビジネスとしてのSNS
SNSをビジネスとしてみた場合、それはインターネット広告の一媒体にすぎません。ミクシィの2007年度中間期決算では、売上高46億円を計上し、9月は月間122億PV(サイト閲覧数)を達成しています。同時期の登録者数は約1200万人であり、1会員あたりの売上高は半年間で380円です。1000万人を超える利用者数を誇ることから、メディアとしての価値に注目されるものの、1会員あたりのビジネス性は、まだ発展途上の段階です。
インターネット広告を収益源とするSNSの場合、100万人近い会員数を獲得できても、売上は数億円程度となる公算が大きいです。SNSという事業は確かに、事業者に想像を超える会員基盤を提供してくれます。しかし、他のサービスと差別化できる点がなければ、収益を生まない100万人の会員基盤となる可能性もあります。既存の枠に捉われないSNSの出現が待たれます。(小林慎和)
(書籍発行:2008年4月) |