シニア債/メザニン債/ジュニア債 Senior Bond/Mezzanine Bond/Junior Bond
金融機関から調達する融資や証券化商品をリスクとリターンで分類したパターン。リスクとリターンの違いから3つに分類できる。
買収ファンドなどがM&Aの資金を調達する際には、限られた投資家の出資額を最大源活用するため、金融機関から融資を受けてレバレッジをかけるのが一般的です。
金融機関の融資方法は、リスク、リターンの違いからシニア債、メザニン債、ジュニア債に分類することができます。
3つの債券の違い
まずシニア債とは、融資する金融機関にとって、最もリスク、リターンが低い債券です。すなわち、融資先の信用力が高く、他の債券に比べて資金償還の優先順位も高いものです。その一方で、金融機関のリターンの源泉となる金利(利回り)は他の債券よりも相対的に低くなります。元利金の支払いが最も優先されるため、優先債ともいいます。
一方、最もリスク、リターンが高い債券をジュニア債と呼びます。ジュニア債が発行されるということは、融資先の信用力が低いことを意味します。元利金の支払いの優先度が最も劣後するため、劣後債ともいいます。
メザニン債とはシニア債、ジュニア債の中間的な存在です。メザニンとは、本来「中二階」を意味する英語です。
M&Aにおける活用状況
M&Aにおいて、単純に融資、債券という場合は、シニア債を意味します。買収ファンドなどが金融機関から受ける通常の融資は、シニア債です。
これに対し、近年、M&Aにおいてメザニン債が活発に利用されるようになりつつあります。買収ファンドなどが金融機関からシニア債を調達することが難しい際、メザニン債を専門にするメザニンファンドから融資を得るケースもあります。この動きはM&Aだけでなく、不動産ファンドなどでも同様です。
ジュニア債はCBO、ABSなどの証券化商品を組成する際に用いられるのが一般的であり、M&Aでは通常使用されません。(金惺潤)
| シニア債、メザニン債、ジュニア債の特徴 |
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(書籍発行:2008年4月) |