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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

SCM(サプライチェーン・マネジメント) Supply Chain Management

企業内外にわたって、生産、販売、物流に関するモノと情報の流れを整理することで、経営効率を向上させる手法。

 SCMとは、企業横断的に調達から生産・販売・物流の業務の流れを1つの「チェーン=連鎖」と捉えて、全体を最適に管理するマネジメント手法です。

最適な供給で効率向上
 SMCは、需要情報に合わせて最適なときに最適な量だけ生産・供給することにより、過剰在庫や機会損失を極小化してキャッシュフロー効率を上げることをねらいにしています。また、プロセスが整流化されることで、ビジネススピードが向上するため、競争力強化も図れます。
 SCM改革のポイントは、(1)需要をきちんと把握・予測する、(2)需要変動をトレースし、それに合わせて生産・供給計画を短サイクルで見直し指示を行う、(3)指示どおりに原材料を調達し、短時間で生産する、(4)少量多頻度の調達・生産・物流を低コストで実行する、(5)これらの業務を最適に行うための計画系・実績管理系の情報システムを整備して情報を即時に共有するなどがあげられます。
 日本では多くのメーカーが「失われた10年」の間にROA向上(リストラ費用捻出を含め)を目指して自社と系列企業との間でサプライチェーンを構築し、資産効率を向上させることに成功しました。一方、中小企業や系列を超えたSCMについては、多段階で複雑な流通ルートや、建値制や販売奨励金(リベート)などの古い商慣習があること、中小企業では情報化が進んでいないことなどから進展が遅れています。

永続的な取り組みで競争力強化を
 SCMはマネジメントシステムそのものであり、製造業や流通業において永続的に取り組むテーマです。企業間取引方法の改善、ERP・SCMソフトの進化や拡充もあり、競争力強化のための改革手法として、今後もSCMは重要な役割を担うと思われます。(野口陽)


SCM改革のポイント
SCM改革のポイント


(書籍発行:2008年4月)
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