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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

SaaS Software as a Service

ソフトウェアを、商品として購入するのではなく、サービスとして使った分だけ支払うという利用方法および提供形態。

 ソフトウェアを一から構築するカスタムソフトウェア、完成品のソフトウェアを買ってきて(必要に応じて手を加えて)利用するパッケージソフトウェアに対し、ソフトウェア提供事業者のサーバ上のソフトウェアを必要なだけ組み合わせ、利用した分に対して料金を支払うという利用形態をSaaSと呼びます。
 ASPとの違いはほとんどなく、ASPがシングルテナント(1つのサーバを利用するのは1利用者のみ)であるのに対し、SaaSはマルチテナント(1つのサーバを複数のユーザーで共有する)であることで区別することがあります。また、最新のWeb技術を活用し、操作性やカスタマイズ性を高め、アプリケーション間の連携を容易にしたASPの発展型としてSaaSを定義することもあります。

所有から利用へ
 ユーザーにとっては、SaaSプロバイダ側の設備にインストールされたソフトウェアを必要に応じて利用するため、自社での設備やシステム構築のためのコストが不要になります。すでに稼働しているソフトウェアを組み合わせて利用するため、ハードウェアの選定や環境構築、運用計画の策定などが不要となり、自社で一から構築するよりも大幅に早く、サービスの利用を開始することが可能です。
 導入後も、ソフトウェアの管理は基本的にSaaSプロバイダの責任となり、ユーザー側での管理は不要です。ソフトウェアのバージョンアップやパッチの適用も、プロバイダの作業となりますので、運用管理の時間とコストも大きく削減でき、常に最新のソフトウェアを利用できます。

IT資産のオフバランス
 SaaSでは、その利用形態から、ソフトウェアに関する費用がB/Sに計上されず、P/L上の費用として計上されます。すなわち、IT資産のオフバランス化が可能になります。
 企業にとって、本当にコアとなるシステムは限られているはずです。非コアであるシステムはSaaSを利用することで、リソースをコアシステムに集中させつつ、非コアの部分にも最新のシステムを利用することができるようになります。(田中大輔)


(書籍発行:2008年4月)
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