RFID Radio Frequency Identification
ID情報を埋め込んだタグから、無線通信によって情報をやりとりするものやその技術全般のこと。
RFIDとは、広義には、ID情報を埋め込んだタグから、無線通信によって情報をやりとりするもの、およびその技術全般を指します。狭義には、いわゆる「RFIDタグ」のことであり、「ICタグ」や「無線タグ」などとも呼ばれています。
RFIDタグは、データを記録しておく小さなICチップと、無線通信用のアンテナを組み合わせた装置で構成されています。リーダー/ライターを使い、無線通信によってデータの読み書きを行います。
実証段階から実用化段階へ
RFIDはバーコードを補完する、もしくは代替する次世代技術として期待されていますが、代表的な優位性として、主に5点あげられます。(1)非接触認証が可能なこと、(2)複数同時認証が可能なこと、(3)読み取り範囲が広いこと、(4)書き込み・書き換え可能なこと、(5)情報量が大きいことです。
こうした優位性を活かし、すでに多くの実用例が生まれています。消費者にとって最も身近な例は、非接触ICカードでしょう。Suica、PASMO、PiTaPaなどの交通機関用の乗車カードや、Edy、iDなどの電子マネー、銀行のキャッシュカードやクレジットカードなど、幅広く利用されています。
産業界でも、国の支援による実証実験を通じた実用化への取り組みが進められています。例えば、家電・電子機器、産業機械、百貨店・アパレル、CD・DVD、出版、医薬、国際物流、航空機、医薬品等の分野で実証実験が行われ、物品管理、履歴管理、流通プロセス効率化などを目的に実用化が進んでいます。
さらなる発展に向けて
RFIDのさらなる発展に向けた課題として、主に5点あげられます。(1)タグの価格の低廉化、(2)プライバシー保護、(3)技術的な課題(電波技術を使うことにまつわる課題)、(4)
コスト分担の問題、(5)
システムインフラも含めた技術や運用の標準化です。社会インフラとして幅広く活用されるためには、特に(5)の点が重要となってきており、RFIDの標準化団体であるEPCglobalにおいて、標準化作業が進められています。(若菜高博)
(書籍発行:2008年4月) |