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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

収益性分析 Profitability Analysis

財務分析の手法の1つで、企業がどれだけ効率的に収益を生み出しているのかを表す。

 収益性分析とは、財務分析の一手法で、企業がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを分析する手法です。収益性分析では、基本的に利益の絶対額ではなく、利益率を計算することで、企業規模の大小によらず、企業間の収益力を比較できます。

売上高利益率の分析が基本
 収益性分析では、売上高に対する利益指標の割合をみる売上高利益率の分析が基本となります。代表的指標は、(1)売上高総利益率、(2)売上高営業利益率、(3)売上高経常利益率、(4)売上高当期純利益率です。(1)は提供する商品・サービスの収益力を、(2)は本業の収益力を、(3)は営業外損益を含めた事業の収益力を、(4)は企業の最終的な収益力をみることができます。また、(5)売上高販管費率のように、事業活動にかかる費用の割合をみる指標や、(6)フリーキャッシュフローのように、翌期に自由に使えるキャッシュ(現金)の量をみる指標もあります。
 一方、資本に着目した(7)ROA、(8)ROEといった指標による分析も重要です。これらは、資本に対する効率性を示していることから、効率性分析に分類されることもあります。

経年比較と同業他社比較を行う
 収益性分析では、同一企業の経年比較と、同業他社の数値との比較を行います。同業他社との比較は、当該企業の競争力を理解するのに有効です。その際、いずれの指標も、業界・業種により平均値が大きく異なることに注意が必要です。例えば、同じ小売業でもコンビニエンスストアの売上高営業利益率の平均値は約14%ですが、家電量販店の平均値は約2%です(*)。このように業界や業種の平均値をつかんでおくことは、収益性分析を行う上で重要です。(安藤達裕)


収益性分析の指標
収益性分析の指標


(書籍発行:2008年4月)
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