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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

OJT/OffJT On the Job Training/Off the Job Training

職場内訓練と職場外研修のこと。企業における従業員教育の基本的な形態で、相互補完し合う従業員教育が模索されている。

 OJTとは、「職場内訓練」のことで、従業員が業務を行う上で必要となる技術や能力を、担当する業務についたまま教育を受けることを指します。
 OJTの原型は、第一次大戦中の造船業界をルーツとし、第二次大戦後、GHQが招聘した経営学者デミングによりPDCAの概念とともに日本に紹介されたといわれています。
 一方、OffJTとは「職場外研修」と呼ばれ、社外での研修による業務遂行上の能力訓練のことを指します。OffJTは、OJTを補完する研修やプログラムの和製英語として普及してきました。

OJTとOffJTの特徴
 OJTとOffJTについてそれぞれどのような特徴があるのかは、訓練方法と雇用形態という2つの視点から捉えることができます。
 OJTの場合、各従業員が身につけなければならない職務遂行上の技術や能力は、現場の上司が実際に作業をし、従業員と試行錯誤を繰り返しながら伝えていく方法がとられます。
 OffJTの場合、現場から離れ、外部の講師などから訓練を受けます。つまり基本的には、一般化された技能や知識についての教育を受ける場となります。
 従来、日本ではOJTが主流の教育制度だといわれてきました。OJTは時間をかけて実践的で高度な技能を習得するものであり、雇用形態として終身雇用を前提としてきた日本の企業に合っているからです。

OJTとOffJTの連携が重要に
 しかし、グローバル化や雇用の流動化が進む今日では、OJTの課題も顕在化してきました。上司が部下のOJTに充当する時間は決して少なくありません。それでも背中を見て育て、という日本の教育風土では、上司によって成果が大きく左右されます。バランスの取れた育成には、手間と時間がかかります。
 世界的に競争力のある企業は、優れたOJTの仕組みを有しており、その重要性は論を待ちません。ただし、今後のグローバル競争に打ち勝つには、過去の手法や強みを踏まえ、修得すべき能力要件を体系化することが必要です。その上でOJTとOffJTを適切に組み合わせた育成プロセスを構築することが重要となります。(皿田尚)


(書籍発行:2008年4月)
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