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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

NGN Next Generation Network

国内外の通信事業者が新たに構築を進めている、インターネットで利用されるIP(Internet Protocol)をベースとした次世代ネットワーク。

 NGNとは、今まで目的別に利用されてきた電話網やインターネット網などの通信網を代替する、新たなIPベースの統合ネットワークです。

主目的はコスト削減
 携帯電話やIP電話の普及に伴い、加入電話の利用者数が年々減少し続けています。そのため、加入電話が事業の中心であった通信事業者は、減収の一途をたどっています。一方、電話交換機で構成される現在の電話網の維持には大きな負担を強いられています。
 こうした状況を打開するために、通信事業者は安価な汎用ルータやサーバで構築できるNGNで既存の電話網を置き換え、大幅なコスト削減を実現しようとしています。日本では、2008年3月にNTTグループが商用化を予定しています。KDDIやソフトバンクも同様の取り組みを検討しています。世界各国の通信事業者も同様の動きを見せており、NGNは複数の国際団体で標準化も進められています。

電話以外の多様なサービスも登場
 NGNでは、固定電話と同様の安定性、信頼性が確保されています。また、音声通話の品質も確保されており、これは品質保証(QoS)と呼ばれるNGNの大きな特徴の1つです。品質保証は、音声のみならず、大容量の映像やデータ通信などに適用することも可能です。例えば、NTTグループのNGNでは、この品質保証を活かしたサービス(高音質IP電話、滑らかな動きを実現できるテレビ電話、ハイビジョン画質の映像配信、地上デジタル放送のIP再送信)が提供されます。
 さらに、NGNでは回線ごとに割り当てられた電話番号などを用いて、利用者のチェックがされるため、インターネットで問題となっている成りすましも起きません。また、不正アクセスを防ぐこともできます。これらの特徴は、NGNが通信事業者によって、完全に管理されたネットワークであることから実現できるものです。
 通信事業者は、NGNを新たな収益源としても期待しています。そのため、消費者の多くが魅力を感じるようなサービスを提供できるかどうかが今後の焦点になりそうです。(山口毅)


(書籍発行:2008年4月)
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