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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

KFS Key Factor for Success

ビジネスを成功させるためにキーとなる要因。事業戦略を立案する上で、必ず押さえておく必要がある。

 KFSとは、文字通り事業を成功させるためにキーとなる要因のことです。KSF(Key Success Factor)といわれることもあり、CSF(Critical Success Factor)もほぼ同義です。

事業戦略立案の第一歩
 KFSは、競争環境において他社との優位性を築くために最も重要な要素です。したがって、事業戦略を立案する上で、必ず押さえておく必要があります。
 KFSは、当該事業を行っている市場の構造分析を通じて抽出していきます。その際によく取られる手法は、業界のベストプラクティス分析、つまり、その市場ではどんな強みを持っている企業が成功しているのか、その強みをどんな方法で発揮しているのかについて把握することです。
 また、顧客の声に耳を傾けることも有効です。顧客が商品・サービスを購入するにあたって重視する要素(KBF:Key Buying Factor)にいかに応えるかを検討することで、KFSが明確になっていきます。
 このようにしてKFSが抽出できると、現段階での自社の実力とのギャップを測ることができ、現実的で効果的な戦略目標を定めることが可能になります。

KFSは移り変わる
 KFSは、技術革新や顧客ニーズの変化など、様々な外部環境により変遷していきます。継続して事業で成功を収めるためには、KFSの変化に伴い、資源配分やビジネスモデルそのものも変えていく必要があります。
 例えば、日本の携帯電話事業では、初期は通話エリアや音声の品質、続いてメールやインターネット接続などの機能、そして近年では端末デザインやブランド力などKFSが変化してきており、それに伴って事業者が取るべき戦略も大きく転換してきました。
 KFSの変局点では、成功企業が入れ替わるケースが多くなっています。継続して生き残っていくためには、従来の成功体験に囚われることなく、KFSの変化にすばやく対応していくことが求められます。(早川明宏)


(書籍発行:2008年4月)
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