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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

ハイパフォーマー High Performer

どのような状況に直面しても、安定して優れた業績を上げることができる人材。次世代のリーダー候補として計画的に育成することが必要。

 ハイパフォーマーとは、各企業が期待する成果を、質・量ともに十分に創出すると同時に、成果創出に向けて安定的に行動できる人材を意味します。高業績人材と呼ばれることもあります。

安定して期待する成果を上げる
 ハイパフォーマーとは、企業が期待する行動を安定的にとることによって、顧客に対して高い価値を提供することができる人材です。その結果、どのような状況でも、中長期的に優れた業績を上げると考えられています。企業が期待する行動に反している場合には、たとえ短期的に優れた業績を上げていたとしても、ハイパフォーマーには該当しません。
 加えて、ハイパフォーマーとは、企業や自分自身が置かれている状況に対応して、自らの行動を柔軟に変革することができる人材です。状況変化に対応できない人材は、ハイパフォーマーとは呼べません。
 以上のことから、ハイパフォーマーの持つ思考・行動様式は、各企業が社員に期待する人材像を体現したものと考えることができます。そのため、コンピテンシー評価に用いるコンピテンシー項目の測定では、ハイパフォーマーの思考・行動様式の測定が行われるのです。

計画的な育成が必要
 ハイパフォーマーは、若手社員にとっての有益なロールモデルであり、優れたリーダーになるポテンシャルを秘めた、企業にとって最優先で抱えておく人材であるといえます。
 しかし、ハイパフォーマーの多くは成長に対する欲求が高いため、十分な成長機会を提供しないと、社外へ流出するリスクがあります。
 そのため、欧米の先進企業を中心に、早期にハイパフォーマーを選抜し、30代から不採算部門の立て直しや子会社経営などの様々なマネジメント経験を積ませることで成長欲求を満たし、40代には経営層に参画しうる人材を育成しようとする動きが進んでいます。
 グローバル化する競争環境の中で日本企業が勝ち残っていくには、ハイパフォーマーの早期発掘と社外流失防止、さらには計画的な育成が急務となるでしょう。(清瀬一善)


(書籍発行:2008年4月)
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