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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

EVA/MVA Economic Value Added/Market Value Added

企業の収益性を示す指標の1つで、企業が調達した資本に対して生み出された付加価値を表す指標。

 EVAとMVAは、1982年に設立された米国のコンサルティング会社であるスターン・スチュワート社によって提唱された指標であり、同社の登録商標でもあります。日本語ではそれぞれ「経済的付加価値(EVA)」と「市場付加価値(MVA)」と訳されます。
 EVAは財務会計に基づく利益(経常利益など)ではなく、経済的活動に基づく利益を表す指標であり、企業の利益が、調達した資本にかかる資本コストを上回っているのか(価値を生み出しているか)を表す指標です。EVAがプラスであれば、企業は付加価値を生み出しているといえます。
 MVAは、株主が投入している資金に対して、企業が生み出した付加価値を表す指標です。MVAが大きければ、企業は株主から預かっている資金を効率よく運用しているといえます。

EVAとMVAの関係
 EVAは単年度で生み出された企業価値を表す指標であり、MVAはその企業が将来にわたって獲得するであろう企業価値を考慮して、現在の価値に割り戻して算出したものと考えることができます。そのため、MVAは将来のEVAを現在価値に割り戻した総和であると考えることができます。

企業価値向上を実現する経営手法
 企業は企業価値を最大化することを株主から求められています。企業価値を最大化するために、経営者は企業価値を考慮した指標を用いて企業経営を行っていくことが望ましいといえます。
 近年では、企業活動における投資の意思決定や縮小・撤退などの事業再構築といった経営判断をするための指標としてEVAを用いる企業が増えてきています。EVAもしくはEVAと同様の概念を経営指標に取り入れている企業としては、花王、ソニー、日立製作所、松下電器産業、三菱商事など、多くの企業をあげることができます。(青木雅幸)


EVAとMVAの計算方法
EVAとMVAの計算方法


(書籍発行:2008年4月)
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