NRI 未来創発
 
野村総合研究所
TOP サイトマップ English
 
経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

CxO CxO

欧米の企業では、経営と業務執行が分離されており、業務執行責任を担う役職の総称を表す。

 CxOは、業務執行責任を担う役職の総称です。例えば、CEO(Chief Exective Officer)は、最高経営責任者を指します。また、これと並んでCOO(Chief Operating Officer)は最高執行責任者、CFO(Chief Financial Officer)は最高財務責任者を指します。

経営と業務執行の分離
 欧米の多くの企業では、業務執行の責任は執行役、全社的経営戦略決定の責任や執行役の監視・監督責任は取締役と、経営と業務執行の責任が分離されています。CEOなどは、その執行役が担う責任に応じた役職名です。また、取締役には、会長、社長、社外取締役などのような役職が存在します。

企業によって異なる役職
 CEO、COO、CFOは、多くの企業で設置されている役職ですが、それ以外は企業によって設置される役職が異なります。例えば、CIOは、企業によって、最高情報責任者(Chief Information Officer)の略称なのか、最高投資責任者(Chief Investment Officer)の略称なのかが異なります。各企業は、何の業務が自分たちにとって重要かを考え、その重要な業務に応じた役職を設置しているといえるでしょう。

日本で求められる責任の明確化
 近年、日本でも、役員の人事権、意思決定権限などを掌握する会長が、CEOに就任する企業が増えています。また、2006年5月施行の会社法で「委員会設置会社」と呼ばれる米国型コーポレートガバナンスに近い制度が導入されました。
 このことは、日本でも、株主から求められる業績に対する経営責任と、業務に対する執行責任をそれぞれ明確にすることが求められてきていることの表れだといえるでしょう。
 ただし、経営と業務執行の責任が完全に分離することが必ずしも最善の解だとは限りません。実際、欧米の企業でもCEOが会長や社長を兼任しているという例は多々あります。
 一番重要なことは、「会社は誰のために、どのように運営されるべきか」を明確にし、それに合わせた企業のあり方を模索することなのです。(平本督太郎)


(書籍発行:2008年4月)
page top