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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

カテゴリー・マネジメント Category Management

小売業とメーカー、卸が協働で行うマーチャンダイジング活動を規定した手法。1990年代に生まれた概念で、現在もなお進化している。

 カテゴリー・マネジメントとは、小売業者が自社の戦略や目標に基づいて商品分野(カテゴリー)を設定し、メーカーや卸と協働で、品揃え、価格管理、収益管理をすることです。カテゴリー・マネジメントの実施プロセスは複数企業における取り組みが前提となっているため、欧米では流通業界の標準プロセスが規定され、日本にも導入されています。

カテゴリー・マネジメントの狙い
 小売業における競争力とは、単品で消費者をひきつける以前に、カテゴリー全体の品揃えを強化することが必要です。より魅力的で販売量を見込める品揃えの形成、より収益性の高い品揃えの形成が求められます。
 その実現のためには、販売計画段階からメーカーや卸が参加し、生産・商品調達、物流・在庫管理などSCM全体が連動することが求められます。これが、カテゴリー・マネジメントの本質的な狙いです。
 主な適用範囲は日用雑貨や食品分野で、米ウォルマートとP&Gの取り組みが有名です。

日本での取り組みと今後の展望
 日本でも、1990年代からメーカー起点のカテゴリー・マネジメントが始まっています。アサヒビール、花王、カルビーといったメーカーによる、小売業との関係強化の手法として着手しました。
 ただし、日本ではカテゴリー・マネジメントが想定どおりの成果を得られていない場合が多く見られます。小売業者、メーカーが販売計画をしっかりと作成できていないため、お互いの意図を共有しようとしてもできないというのが現状のようです。
 本来のカテゴリー・マネジメントを実現するためには、小売業者、メーカーがまずはしっかりとした計画を作成することが必要です。それには、徹底した業務標準化が必要であり、一定規模のIT投資が必要となります。
 日本の小売業界でもM&Aが進んでいますが、今後はある程度の規模を達成した小売チェーンがIT投資を推進し、カテゴリー・マネジメントへの本格的な取り組みをリードすることが想定されます。 (野田直孝)


(書籍発行:2008年4月)
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