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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

アセットマネジメント Asset Management

法人や個人などが保有する資産の管理・運用を行い、保有資産全体の価値や評価を最大化すること。特に、不動産の管理・運用を指す場合もある。

 アセットマネジメント(AM)とは、法人や個人などが保有する株式、債券、不動産などの資産の管理や処分を行い、保有資産全体の価値や評価を最大化することをいいます。資産を所有する主体自らが行う場合と、所有主体に代わって、第三者が管理業務を専門に行う場合があります。

資金運用と不動産運用
 一般に、アセットマネジメント(AM)とは、個人や団体の資金について、資産形成、運用、保全を通じて、資産価値の最大化を図ることをいいます。例えば、国民年金基金のAMは、委託先である信託銀行、生命保険会社、投資顧問会社などが行っています。金融商品の1つである投資信託は、投資家から集めた資金をファンドにまとめ、投信委託会社がAMを行います。
 2001年に日本でREIT(不動産投資信託)が上場されたのに伴い、不動産の所有と経営が明確に分離されたことから、不動産の所有に関わるアセットマネジメントと経営に関わるプロパティマネジメント(PM)やファシリティマネジメント(FM)という概念が明確化されました。
 この場合のAMは、投資家から集めた資金を複数の不動産に投資して運用することを指し、投資不動産の取得(アクイジション)、運用(狭義のアセットマネジメント)、処分(ディスポジション)を行います。投資不動産全体の利回りの最大化を責務とするAMと個別不動産の管理・運営を行うPMとは牽制関係にあることになります。

社会資本管理の枠組みとしても有効
 アセットマネジメントの概念は、社会資本や公共施設を保有する公的主体が、それらの維持管理を効率化し、更新計画を最適化するための枠組みとしても注目されています。
 また、事業用資産や遊休地を多数保有する企業では、不動産の投資効率を高めることで企業価値向上を目指すCRE(企業不動産)戦略が注目されるようになってきました。これらの流れもAMの派生として捉えることができます。
 近年、家計でも資金や不動産の運用に対する意識が高まっており「家計マネジメント」という概念すら現出しています。(秋月將太郎)


(書籍発行:2008年4月)
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