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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

ASP Application Service Provider

インターネットを介して利用できるビジネス用のアプリケーション・ソフトウェアを提供している事業者やそのビジネスモデルのこと。

 ASPとは、ビジネス用のアプリケーション・ソフトウェアをインターネットを介して複数の顧客に提供している事業者、あるいはサービスやビジネスモデルのことを指します。
 利用者数や利用時間に基づいて課金されるため、初期費用がパッケージ購入やシステム構築などよりも安くなることから、主に中堅・中小企業から注目を浴びています。

ASPが伸びてきている要因
 ASPは、1990年代後半にメディアに取り上げられ、ブームを迎えたものの、当時は回線利用料がまだ高く、いったんブームは静まりました。しかし、ブロードバンドの利用価格が急速に下がった2001年以降再び注目され始め、市場は拡大し続けています。
 現在ではASPとして提供されているサービスは、グループウェア、ERP、顧客管理(CRM)、営業管理(SFA)など業種をそれほど問わず必要なものから、物流代行や電子カルテなど特定業種・業務に特化したサービスまで非常に幅広くなっています。
 ASPを導入する主なメリットとしては、(1)自社内にシステムを導入するよりも初期導入費用が安いこと、(2)サービス提供事業者が、保守(バージョンアップやメンテナンスなど)を行うために、社内情報システム部門のソフトウェアの管理が楽になることの2点があげられます。現在では上記の2つのメリットが中堅・中小企業に訴求しており、導入が進んでいます。

さらなる市場拡大に向けた課題
 初期導入費用や運用負担軽減がメリットとしてあげられる一方で、ASPがさらに市場に受け入れられるための課題として、高い安全性と既存システムとの連携があげられます。
 特に、ASP提供者のサーバに自社のデータを保管するため、ASP提供者の高い安全性(セキュリティ性や事業継続性)が非常に問われます。
 これら2つの課題をSLA(サービス品質保証契約)として提示できれば、ASPの導入は今後さらに進んでいくと予想されます。(杉山誠)


(書籍発行:2008年4月)
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