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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

エリア・マーケティング Area Marketing

全国一律ではなく、地域の特性に応じて、マーケティング方法を変更するマーケティング上の1つの手法。

 エリア・マーケティングとは、全国一律ではなく、エリア(地域)ごとのニーズ特性や競合状況に応じて商品・サービス、価格、プロモーション、流通などのマーケティングの方法を変更する手法です。(1)エリアのセグメンテーション(区分)と(2)エリア別のマーケティング方法の決定の2つのプロセスに分けることができます。

エリアの区分方法
 セグメンテーションとは、市場をいくつかのエリアに細分化することです。都道府県、市区町村、番地等の行政界をつなぎあわせたものや、支店や営業所などの拠点の営業範囲などをエリアの区分として利用するのが一般的です。エリア内の顧客の属性が似ていて、ニーズ特性が均質的であるほど、マーケティング方法を決めやすく、望ましいといえます。
 ただし、エリアを細分化するほどコストがかかるため、各エリアは一定以上の規模の市場を保有していることが求められます。このジレンマを解消するために、「一番小さいエリアを担当する営業所、いくつかの営業所を束ねる支社」といったように、エリアのセグメンテーションを重層化することが一般的です。

マーケティング方法の決定
 次に、エリアの市場規模やニーズ特性などに応じて、エリアごとの目標を設定し、それを実現するためのマーケティング方法を決定します。
 ファストフード・チェーンで、地域別に価格設定を変更したり、東西で加工商品の味付けを変更することもエリア・マーケティングの一種といえます。
 近年では、顧客の分布状況や市場データなどを元に、GIS(地理情報システム)と呼ばれる仕組みを利用し、目標やマーケティング方法の決定を科学的に行う手法が広がっています。同時に、これまで本社が中心となって分析してきたエリア別のデータについて、各エリアの管理者に活用してもらおうという試みがなされています。
 この背景には、ネットワークやコンピュータの発達で、GISが安価で使いやすくなったことが影響していると考えられます。(前川佳輝)


(書籍発行:2008年4月)
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