オルタナティブ投資 Alternative Investment
ポートフォリオ投資の基本的資産構成である現金、債券、株式の範疇に該当しない投資の総称。
オルタナティブ投資は、ベンチマークとなる市場ポートフォリオに対する相対的な収益の多寡で評価するのではなく、絶対的なリターンの多寡で評価されるため、「絶対リターン投資」とも呼ばれます。
多様な投資対象
市場ポートフォリオのデータが入手できないような投資資産は、すべからく、オルタナティブであるといえるので、実際の投資対象の種類は多岐にわたります。
上場企業の株式、社債などの価格裁定取引(アービトラージともいう)を用いた投資戦略によるもの、未上場の株式に投資するファンド(例えばベンチャーファンド)などへの投資から、実際の投資対象が有価証券ではなく実物資産となる貴金属投資、コモディティのデリバティブで運用するマネージド・フューチャーズ、不動産投資なども含まれます。
例えば、金価格連動ETF、不動産投信への投資などを行えば、最終的な投資対象が貴金属や不動産であっても、名目的にはファンドという、一種の金融商品への投資となりますが、実際のリスクおよびリターンの性質が、金価格や不動産から得られるリターンに連動している以上は、オルタナティブ投資に位置づけるべきでしょう。
また、株式であっても、前述したような未上場株や、歴史が浅く、データもあまり蓄積されていない新興国の上場株式などは、オルタナティブ投資と考えられます。
高いリスク
オルタナティブ投資は、一般の市場ポートフォリオとは比較できないことや、過去の実績を長期にわたって観察するのが難しい場合がほとんどです。このことは、投資対象としてリスクが高いことを意味しています。
一般に、ポートフォリオの中にオルタナティブ投資を組み入れる場合、個別資産の投資額は、ポートフォリオ全体のごく一部に留めます。個人投資家の場合であれば、仮に、投資額がすべてゼロになっても大丈夫なくらいの水準に抑さえるようなものです。(荻本洋子)
(書籍発行:2008年4月) |