ABC/ABM Activity Based Costing/Activity Based Management
特に間接費に着目し、「活動」を基準として正確なコスト計算をすること。戦略策定・経営管理を革新することができる。
ABC(活動基準原価計算)とは、商品やサービスの原価計算において、作業工程で行われた1つ1つの活動を最少単位とし、それに要した時間や労力に応じてコストを配分する方法です。
間接費の配賦が戦略上重要
ABCは、1980年代後半に米国の製造業において、間接費を正確に配賦するための方法として実用化されていきました。その背景には、従来よりもマーケティングや顧客管理、品質管理などの重要性が高まる中で、製造業においても間接費のウエイトが増大し、その正確な配賦が価格戦略上極めて重要になってきたことがあげられます。
また、ABCによって得られるコスト情報は、顧客別採算管理、ビジネス・プロセス・リエンジニアリングなどにも役立てることが可能です。このように、ABCを活用して課題を解決し、意思決定を行う経営管理システムをABM(活動基準経営管理)と呼びます。
ABCからABMへ
製造業で開発されたABCですが、間接費のウエイトが高い非製造業にも適した手法であったことから、業種を問わず広く普及することになりました。
特に金融機関では、近年金融庁が地域密着型金融(リレーションシップバンキング)の強化を打ち出し、その中で各金融機関の収益管理機能の強化が求められたことから、地域金融機関にも広まってきています。また、企業だけではなく自治体でも導入事例がでています。
今後は、これをいかに業務革新や商品開発、あるいは経営管理革新に結びつけていけるか(ABMへの展開)が課題となるでしょう。(黒崎浩)
| ABCによる計算方法 |
 |
(書籍発行:2008年4月) |