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経営用語の基礎知識
経営用語の基礎知識(第3版)

3PL Third Party Logistics

企業活動における物流・SCM機能を高度化する、包括的で総合的なアウトソーシングサービスのこと。

 3PLとは、企業活動における物流・ロジスティクス機能の効率化や高度化を目的とした、包括的で総合的なアウトソーシングサービスのことです。3PL事業そのものは許認可事業ではなく、法律上3PLの定義はありませんが、1997年に当時の通産省・運輸省・建設省・農水省・警察庁が策定した『物流施策大綱』では「荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する新しいサービス」と定義されています。

3PL事業者の特徴
 3PL事業者は、荷主企業の物流・ロジスティクス改革のニーズに対して、その高度化・効率化のための提案を行い、輸送、保管などの基本的な物流サービスに加え、受発注、在庫管理、仕分け・梱包などの関連業務も提供します。3PL事業者には、(1)保管・配送などの複数の物流機能を提供、(2)業務効率化のために情報技術を最大限に活用、(3)自社保有の物流センターやトラックなどのアセットの活用にとらわれないことなどの特徴があります。

3PLの新たな潮流
 近年、3PL事業者は顧客企業の物流計画立案や在庫責任を伴う適正在庫管理、決済、貨物トレース情報提供など、物流機能を超える多様なサービスを提供し始めています。同一業界で多くの荷主企業へサービスを提供することで、物流センターやネットワークを業界のインフラ化し、より低コストで高度なサービスを提供する動きも見られます。
 3PLサービスは、運輸・倉庫事業者が中心となって提供しますが、近年は、物流センターアセットのみを提供する不動産系事業者、情報システムのみを提供するIT系事業者などと連携してサービスを提供するケースも多くなっています。大型の物流センターについては、欧米の不動産ファンドが投資・保有する物件も増加しています。
 企業活動の選択と集中が進展する中、3PL事業者がメーカー系物流子会社を買収する動きも見られます。3PL事業者は、自社で直接、物流改革をコントロールできるとともに、荷主企業である親会社との関係も強化でき、荷主と共同での物流改革を進めやすくなるというメリットを狙っています。(馬場功一)


(書籍発行:2008年4月)
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