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代表取締役社長の田坂吉朗氏
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いろいろ検討してはみるものの、自社のビジョンが見えてこない。あれこれ案は出ても社員の共感が得られない。フリュー株式会社が、まだオムロンエンタテインメント株式会社と名乗っていた数年前のことです。「社内には行き詰まり感があり、組織としても元気のない状態だった」と同社代表取締役社長の田坂吉朗氏は振り返ります。
フリューは、もともとオムロン株式会社の新規事業チームが母体となって誕生した会社です。オムロンには、“われわれの働きで、われわれの生活を向上し、よりよい社会をつくりましょう”という社憲があり、新規事業は「人々の生きがいや働きがいが尊重される時代に求められるサービスを生み出す」ことが命題とされていました。
「けれど、新規事業を立ち上げて以来、数字に追われる毎日でした。人を幸せにするエンタテインメントの創出を目指しているのに、自分たちの生きがいや働きがいについては上の空になっていた」と田坂氏は語ります。
会社にとって大切なこととは何だろうか。人にとって幸せって何だろうか。オムロンからのMBOに向けて、自分たちにしっくりした経営ビジョンを確立しなければならない中で、当時の田坂氏は真剣に考えていました。NRIの永井恒男が田坂氏を訪ね、対話によって経営者の力を引き出すIDELEAについて話をしたのは、ちょうどその頃です。
「だからといって、IDELEAが自分の課題を解決してくれるサービスだと期待したわけではないのです」
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