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NRI上海
田浦 里香 |
2006年の4月に中国・上海に赴任し、NRI上海で、中国に進出している日系企業の人事コンサルティングを行っています。赴任前は、NRIのコンサルティング事業本部で、企業の人事制度策定や人材育成に関するコンサルタントをしていました。中国で事業を展開する日系企業は増えているにもかかわらず現地の人たちの能力や知恵を生かしきれていない。そんな実情 を聞いていたので、実態を把握しようと何社かの日系企業を調査したところ、どの企業もいろいろ悩んでいらっしゃる。その悩みをもっと掘り下げて支援したいと思い、現地の中国に渡り、NRI上海で仕事をするようになりました。
では、日系企業が抱える悩みとはどんなことでしょうか。各企業の戦略や事業内容、中国における事業発展の段階でどこに位置しているのかによって違いはありますが、おおよそ次の3点が挙げられます。
一つは、人事面についていろいろ問題があると認識しつつもどこから手をつけていいか分からないという悩みです。中国で事業を立ち上げること自体が精一杯で、人事制度づくりにまで手が回らない、あるいは人材マネジメントについてあまり深く考えてこなかった企業に多く見受けられます。もう一つは、経営幹部となる人材がなかなか見つからないという悩みです。日本では、社員が社内のいくつかの部署をローテーションしながら、その会社の経営に必要な知識を身につけて幹部人材として育っていきます。ところが中国の人は、自分の専門分野にこだわる傾向が強い。そのため日系企業にとっては、幹部人材を育てようと思ってもなかなかうまくいきません。最後は、人材の流動性が高いことです。ある程度は仕方ないとしても、せめて自分たちの会社で働いている間は、やる気をもって仕事に臨んでほしい。そのためにはどうしたらいいかということに、多くの企業が頭を抱えています。
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