株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:嶋本 正、以下「NRI」)は2010年6月、札幌市、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、東海(愛知県、三重県、岐阜県)、近畿(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)、福岡県に住む18歳以上の男女計2,250人を対象に、インターネット上で「電子マネーに関するアンケート調査(第4回)」を実施しました。本調査は、2007年5月、2008年6月、2009年6月に続く4回目の調査です。

(本調査で対象とした電子マネーは、Edy、Suica、PASMO、ICOCA、PiTaPa、TOICA、nimoca、SUGOCA、Kitaca、SAPICA、nanaco、WAON、iD、QUICPay、Smartplus/Visa Touch、PayPass、JAL ICクーポン、taspo/ピデルです。)

主な調査結果は以下のとおりです。

【電子マネーを買い物に利用している人の割合が、5つの地域全部で半数を超える】

首都圏では、電子マネーの保有率が98.6%に達したほか、近畿で77.8%、札幌市で75.0%、福岡県で68.3%、東海で65.7%と、いずれの地域においても60%を超えたことが確認されました(図1)。電子マネー保有者の一人当たり保有数は、5つの地域の平均で2.39枚となり、前回の2.37枚からほとんど変化はありませんでした。

また、電子マネーを保有し、かつ乗車券や定期券用途以外に買い物で利用している人の割合が5つの地域全部で過半数に達したのは今回が初めてで、決済手段として電子マネーの普及や利用が進んでいる状況がうかがえます(図2)。

【電子マネーを買い物に利用している人のうち、4割が「サブ電子マネー」を利用】

今回の調査では、電子マネーを買い物に利用している人のうち、約4割が2枚以上を使っていることがわかりました。

買い物にもっとも多く使っている「メイン電子マネー」※1の買い物利用の状況について尋ねたところ、「月間平均利用金額」は、昨年の6,033円から6,322円になりました。「月間平均利用回数」は6.7回と昨年の7.0回に比べやや減少したのに対し、「平均利用単価」は899円から924円と前回よりやや増加していることがわかりました(図3)。

※1
メイン電子マネー:利用している電子マネーのうち、乗車券や定期券以外に、買い物にもっとも多く利用している電子マネー。利用している電子マネーが1つの場合は、その電子マネーを指す。

また、電子マネーを買い物に利用している人の約4割が「サブ電子マネー」※2を使っており、複数の電子マネーを意識的に使い分けていることが推察されます(図4)。サブ電子マネーの「月間平均利用金額」は、3,231円、「月間平均利用回数」は3.9回と、「メイン電子マネー」に比べて、それぞれ半分強となっています。

※2
サブ電子マネー:利用している電子マネーのうち、乗車券や定期券以外に、買い物に2番目に多く利用する電子マネー。
【電子マネーを利用する理由は“お得感”と“利便性”】

電子マネーを利用する理由について尋ねたところ、「電子マネーで支払うと(現金では受けられない)ポイントや割引のサービスを受けられるから」という“お得感”をあげた利用者が41.6%と最も多くなっています。次に、「1円玉や10円玉など少額のコインを扱わなくて済むから」が40.1%で第2位、また「現金で支払うよりも決済スピードが速いから」が36.2%で第3位となっており、“利便性”を理由とする利用者が多いことがわかりました(図5)。

【流通系電子マネーの普及が電子マネー利用者のすそ野拡大に寄与】

電子マネーの利用年数※3別に「メイン電子マネー」のシェアをみたところ、利用年数が5年以上の電子マネー利用者のメイン電子マネーの割合が、Edy(28.3%)とSuica(24.5%)で過半数を占めるのに対して、電子マネーの利用年数が1年未満の利用者ではWAON(26.1%)と nanaco(24.4%)の流通系マネーで過半数を占める(図6)など、利用経験年数によってメイン電子マネーが大きく異なっており、特に流通系電子マネーの急速な普及が、電子マネー利用者のすそ野の拡大に寄与していることが示唆されました。

※3
電子マネーの利用年数:乗車券や定期券以外に、買い物ではじめて電子マネーを使うようになってから経過した年数。

NRIでは今後も電子マネーの利用動向について調査を継続し、電子決済のあり方に関する提言に役立てていきます。


【ニュースリリースに関するお問い合わせ先】

株式会社野村総合研究所 コーポレートコミュニケーション部 中山、日下部
TEL:03-6660-8370 E-mail:

【ご参考】

調査概要

調査名:
「電子マネーに関するアンケート調査(第4回)」
実施時期:
2010年6月18日〜22日
調査方法:
NRIのインターネットリサーチサービスTrueNavi(http://truenavi.net)を利用
回答者:
5地域に住む18歳以上の男女計2,250人(男女年齢別の構成が、2005年の国勢調査に基づく5地域の性・年齢別人口構成(18~19歳、20~29歳、30歳~39歳、40~49歳、50~59歳、60~79歳の人口構成比)に沿うように、回答に重み付けを行って集計)。
地域別の回収数は、札幌(札幌市)250人、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)1,000人、東海(愛知県、三重県、岐阜県)250人、近畿(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)500人、福岡(福岡県)250人。
調査担当:
金融戦略コンサルティング部 瀬尾・河野・和泉
※ 第1回調査:
2007年5月18日〜21日に、上記のうち札幌を除く4地域居住者計2,500人(首都圏 1,000人、東海250人、近畿1,000人、福岡250人)から回収。
第2回調査:
2008年6月13日〜15日に同地域居住者計2,000人(首都圏1,000人、東海250人、近 畿500人、福岡250人)から回収。
第3回調査:
2009年6月12日〜16日に、5地域居住者計2,250人(札幌250人、首都圏1,000人、 東海250人、近畿500人、福岡250人)

※今回の調査対象の各地域から回収された18歳以上の男女2,250人について、男女年齢別の構成が、2005年の国勢調査に基づく5地域の性・年齢別人口構成(18~19歳、20~29歳、30歳~39歳、40~49歳、50~59歳、60~79歳の人口構成比)に沿うように、回答に重み付けを行って集計している(図1〜図6)。

図1:地域別にみた電子マネー「保有率」の推移
図1:地域別にみた電子マネー「保有率」の推移

※札幌は、2009年から調査を実施したため、2007年および2008年の数値は存在しない

図2:地域別にみた電子マネー「買い物利用率」の推移
図2:地域別にみた電子マネー「買い物利用率」の推移

※札幌は、2009年から調査を実施したため、2007年および2008年の数値は存在しない

※買い物利用には、乗車券や定期券としてだけの利用は含まない

図3:「メイン電子マネー」の月間利用回数と利用単価の推移
図3:「メイン電子マネー」の月間利用回数と利用単価の推移

※「メイン電子マネー」:利用している電子マネーのうち、乗車券や定期券以外に、買い物にもっとも多く利用している電子マネー

※電子マネーを保有し、乗車券や定期券以外に買い物に利用している人を母集団として算出

図4:地域別にみた「サブ電子マネー」の保有率
図4:地域別にみた「サブ電子マネー」の保有率

※「サブ電子マネー」:利用している電子マネーのうち、乗車券や定期券以外に、買い物で2番目に多く利用している電子マネー

※電子マネーを保有し、乗車券や定期券以外に買い物に利用している人を母集団として算出

図5:電子マネーを利用する理由(最大で3つまで複数回答)
図5:電子マネーを利用する理由(最大で3つまで複数回答)

※電子マネーを保有し、乗車券や定期券以外に買い物に利用している人を母集団として算出

図6: 電子マネー利用年数ごとの「メイン電子マネー」のシェア
図6: 電子マネー利用年数ごとの「メイン電子マネー」のシェア

※「あなたは、買い物にはじめて電子マネーを使うようになってから何年が経ちましたか。ただし、初めて使った電子マネーは、必ずしも現在お使いの電子マネーと同じでなくてもかまいません」という設問の回答区分ごとに、メイン電子マネーの種類を集計した結果

※その他は、ICOCA、PiTaPa、TOICA、nimoca、SUGOCA、Kitaca、iD、QUICPay、Smartplus/Visa Touch、PayPass、JAL ICクーポン、taspo/ピデルの合計

※電子マネーを保有し、乗車券や定期券以外に買い物に利用している人を母集団として算出


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