NEWS RELEASE
IT活用から新たに生まれた10の消費スタイルを分類
〜 ブロードバンドの普及により「IT消費」が大衆化 〜

2007年10月24日
株式会社野村総合研究所

 株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下「NRI」)はこのほど、ブロードバンドの普及によって新たに大衆層に生まれた、ITを活用した消費スタイルを「IT消費」と名づけ、10のカテゴリーに分けて整理しました。これは、NRIが1997年から3年おきに実施している「NRI生活者1万人アンケート調査」の2006年調査までの結果推移や、企業のマーケティング活動をコンサルティング支援してきた知見を踏まえて導いたものです。ブロードバンドの普及によって、消費者がいつでも大量に情報を検索・取得できるようになったことが、日本人の消費行動を変えたと、NRIでは考えています。

 NRIによる10の「IT消費」スタイルの定義は以下のとおりです。消費者は、これらの消費スタイルを、場面に応じて使い分けていると考えられます。

(1) マルチウィンドウ消費: パソコン、テレビ、携帯など、さまざまな機器を駆使して情報の認知→探索→購入を同時に行うスタイル。
(2) アラート消費: ネットオークションなどで、買い手側があらかじめ条件を提示し、合致する商品が出たらアラート(お知らせ)が鳴るようにIT機能を設定するスタイル。
(3) テイスティング消費: インターネット上で情報を収集・比較した後で、実際にサンプルなどをお試し利用した上で、購入を決定するスタイル。
(4) オーダーメード消費: インターネットを利用してオーダーメード商品を購入するスタイル。
(5) ロングテール消費: ネットショッピングによって、個々の販売量が極めて少ないニッチな商品を購入するスタイル。
(6) スパイク消費: インターネット上での商品情報流通によって、消費者の購買行動が急激に増加し、さらに急激に落ち込むようなスタイル。株価が急伸後に急落する現象(スパイク)から名づけた。
(7) スカイロケット消費: 発売前に口コミサイトなどで取り上げられた影響で、消費者の購買意欲がかきたてられた結果、発売直後から急速に販売量が増えるスタイル。
(8) 一点豪華消費: インターネットネットでこだわりの分野の情報を収集し、ネットショッピングでその分野の一点にだけ、積極的にお金を使っていくスタイル。
(9) 使いまわし消費: インターネットを利用して、リサイクル品を購入・販売するスタイル。
(10) 自己責任消費: インターネット上などで流れる多くの情報の中から、自分で判断しようとするスタイル。

 今後、さらなるスピードで大衆化していくであろう「IT消費」の攻略は、企業にとって重要な課題となるでしょう。NRIでは今後も、生活者の消費価値観・消費動向を調査・分析し、企業の経営やマーケティング活動への示唆としていきます。なお、今回のアンケートの詳しい内容は、近日中に単行本「大衆化するIT消費」として東洋経済新報社より発売予定です。


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