NEWS RELEASE 「ニート」の増加に対して9割を超える人が危機意識!
〜 NRIが行ったアンケート調査では、90%近くの人が、今後、「ニート」は増加すると考え、
92%を超える人が「ニート」の増加が社会に大きな影響を及ぼすと回答 〜


2004年11月1日
株式会社野村総合研究所

 株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下NRI)は、「ニート」に関するインターネットアンケート調査を2004年10月18日〜20日にかけて実施しました。その結果、「ニート」に関する認知度は現時点ではそれほど高くない(16.9%)ものの、今後増加すると考える人は87%近くにもなり、さらに「ニート」の増加が社会に大きな影響を及ぼすと考える人が92%を超えることが分かりました。

 「ニート」とは“Not in Education, Employment, or Training”の頭文字を取ったものからきており、“働こうとしないし学校にも通っていない。仕事につくための専門的な訓練も受けていない人たち。”と定義されています。厚生労働省が2004年9月に公表した「労働経済白書」の中では、「非労働人口のうち、特に無業者として、年齢15〜34歳、卒業者、未婚であって、家事・通学をしていない者」という定義で該当する人数を算出した結果、“2003年の平均で52万人に上り、前年と比べて4万人増加している”、としています。

 このように社会の中において無視できない存在になっている「ニート」について、本アンケート調査では、認知度や社会への影響、あるいはニートが増加している原因と取り組むべき方策等について1000人の方にお伺いし、回答を得ました。その結果、主に次に示す事柄が明らかになりました。


「ニート」という言葉の認知度は17%弱とそれほど高くないが、87%近くの人が今後「ニート」は増加すると考えている。認知度は若年層が高く高齢層が低くなっている。
「ニート」の増加について、「非常に大きな問題である」、「問題である」と回答した人は合わせて93%にもなり、極めて高い比率となっている。
年齢層が高くなるほど危機意識が高くなる傾向にあり、「非常に大きな問題」と回答した人の割合が、20〜24歳の層では30%程度であったものが、60歳以上の層では66%を超える割合となっている。
「ニート」の増加の原因としては「家庭」と回答した人(55.5%)以上に「不況等の経済状況」と回答した人(64.9%)が多くなっている。また、「ニート」の増加が社会に及ぼす影響としては「社会保障制度の崩壊」をあげる人が最も高く(71.6%)、経済環境、就労環境、年金問題等と「ニート」とを関連づけて捉える傾向が伺える。
家族や友人に「ニート」がいる場合にどうするか、という問に関しては、「本人と十分に話し合う」という回答が最も高い(62.5%)が、「本人の意思に任せる」(30.1%)、「同じ悩みを持つ人と情報交換し対策を練る」(29.8%)という回答比率も高くなっている。一方で自治体や地域コミュニティ等に働きかけると回答した人の割合は5%前後と低い割合にとどまっている。
ただし、「ニート」の増加の対策として重要と考えられるものに関する質問に対しては、「家庭での教育に見直し」(38.6%)に次いで「職業訓練や自立支援策等の政策面の強化」をあげる人が多く(24.7%)、自ら働きかけはしないものの政策面の取り組みが重要であるとの認識は比較的高くなっている。

 
 本調査結果から、多くの方が、「ニート」の増加に対しては、“まず、家庭内でこの問題に向き合う”ことが重要と考えているのと同時に、就労支援や自立支援策等の公共セクターの取り組みも必要であると認識しており、早急な社会的対策を望んでいることが浮かび上がってきました。また、本調査結果を踏まえ、NRIでは、「ニート」の増加は大きな社会問題であり、就労や教育問題の視点のみで捉えるのではなく、社会の安全、経済政策や社会保障制度の再整備、などの構造的問題として捉え取り組んでいくことが不可欠であると考えています。




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野村総合研究所 広報部 野村 TEL:03- 6660-8370 E-mail:kouhou@nri.co.jp



(参考資料)

「NEET(ニート)に関するアンケート調査」
調査実施日時 :2004年10月18日〜20日
調査方法 :インターネットアンケート調査「infoQ」により実施
回答数 :1000 (属性等詳しくは http://www/publicity/nr/pdf/nr20041101.pdf 参照)
   


Q1:「ニート(NEET)」という言葉を聞いたことはあるか
「ニート(NEET)」という言葉を聞いたことはあるか



Q2:「ニート(NEET)」は増加すると思うか
「ニート(NEET)」は増加すると思うか



Q3:「ニート(NEET)」が過去数年間で増加していることをどう感じるか
「ニート(NEET)」が過去数年間で増加していることをどう感じるか



Q4:「ニート(NEET)」の増加の原因はどこにあるか(複数選択)
「ニート(NEET)」の増加の原因はどこにあるか



Q5:「ニート(NEET)」の増加は社会にどんな影響を及ぼすか(複数選択)
「ニート(NEET)」の増加は社会にどんな影響を及ぼすか



Q6:家族や友人に「ニート(NEET)」がいた場合にはどのような行動をとるか(複数選択)
家族や友人に「ニート(NEET)」がいた場合にはどのような行動をとるか



Q7:「ニート(NEET)」に対する最も重要な取り組みとして一番大切なものは何か
「ニート(NEET)」に対する最も重要な取り組みとして一番大切なものは何か



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