【社会】マルチウィンドウで消費が変わる?

最近、リビングにパソコンをおいている家庭も珍しくなくなってきました。テレビを見ながらパソコンや携帯電話といった複数(マルチ)の画面(ウィンドウ)を利用して製品やサービスを購入するといった消費スタイルも生まれてきています。

従来は考えられなかった「知る⇒調べて⇒購入する」というステップが同時に起こるようになってきています。

パソコンの小型化が進み、定額制のブロードバンドが普及し、電子メールがコミュニケーションの手段として一般的になったことなどから、リビングにパソコンを置き、電源を入れたままにしておくという人も増えたのではないでしょうか。また、携帯電話は液晶画面が大きく見やすくなり、通信速度も速くなったことから、メールやインターネットを手軽に楽しめるようになっています。

テレビに加えて、パソコンや携帯電話といった複数の画面を同時に見ることができる環境になったことで(マルチウィンドウ化)、テレビを見ながら、詳しく知りたいと思ったことをインターネットですぐに検索することができるようになりました。このようなマルチウィンドウ化によって、従来ではありえなかった大きな変化が起こっています。それは、新しい商品やサービスを知って、短時間で購入するという消費スタイルの登場です。


マルチウィンドウ化で変わる消費のスタイル

これまで消費行動は、「新しい商品やサービスの存在を知ってから購入するまでには、長いステップを踏むもの」と考えられていました。そのステップは頭文字をとって「AIDMA(アイドマ)」と呼ばれています。例えば、テレビCMで紹介されて注意(Attention)をひき、テレビ以外の媒体や口コミで詳しい情報を知ることで関心(Interest)をもち、買いたいという欲求(Desire)が生まれ、何度か見聞きしている内に記憶(Memory)に残り、店頭で実際に見て購入する(Action)という流れです。

このAIDMAの流れが、マルチウィンドウ化によって短時間で、ほぼ同時にリビングにいながら起こるようになったのです。テレビを見て気に入ったものを隣のパソコンで検索して、他の人の評価を確認し、良いものだと確信できれば、そのままインターネットショッピングサイトで購入するというスタイルです。皆が良いと評価し支持するものは、知られた段階で、あっという間に広がっていくのです。

テレビや新聞、雑誌でも、「続きはウェブで」、「詳しくはこちらを(URL)」といったように、詳細をウェブで紹介する広告手法のウェブ連動型広告が広まっていますが、これは企業がマルチウィンドウ化を意識したプロモーションを行っているためです。

参考:単行本『大衆化するIT消費』
掲載日:2007/12/25
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